画家 古澤優子と『白龍弁財天』との出会い

古澤さんはあるとき、友人の自宅に『白龍弁財天』の小さな社があり、数奇な運命を辿った逸話を聞いたことがありました。その時、古澤さんの中にイメージの波が押し寄せ、『描く』ということのスイッチが入ったそうです。カタチに無いものをカタチにする瞬間をあれほど明確に体験したのは初めてだったとのこと。
今回は、その『白龍弁財天』をモチーフに描いた作品3点をご紹介いたします。

清かの声

きらきらと輝くような白いからだをたなびかせる白龍。
透きとおった存在感と、ふつふつと湧き上がる結晶のようなエネルギーが
画面から立ちのぼります。それは大気のようでもあり、樹木のようでもあります。

 

めぐり

鮮やかに咲き誇る花のような遠景に目を凝らすと、中心に山なみが見えます。
情熱的でありながら、牧歌の里のようなのどかさが同居しています。

 

手紙―光は綴り、読み上げる

やまと絵のように積み重なる山々。
山あいを霞がゆったり横たわり、乳白色の湖は豊か。
そこにはまるで天上図のような平安さと優美さが漂っています。

 

『白龍弁財天』のエピソードは古澤さんを当時悩ませていた「描くこと」への迷いを、
ぱっと払い清めてくれたと感じたそうです。
脳裏にあるイメージを描き起こせばよいと信じられたと語る古澤さんの顔は、
清々しさに満ちていました。

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