潜在するカタチを描き続ける日本画家 古澤優子

古澤さんの作品に共通する、画面に漂う空気感。
彼女が描こうとしているものは、そこにある何かの形ではなくそのもの自体のエネルギーであったり、存在感といった目で見たり触って確かめられないものなのだそうです。
そうすると、泡粒(あるいは気泡)のように『点』で描きたくなる。
硬い物質も柔らかい物質も、ここではなんの意味もない。

殻を捨て去った存在意義をモノに問い、それを画面に起こすのが、古澤さんの絵描きとしての真髄なのかもしれません。

 

芸術の匠 古澤優子さんから モノづくりの匠たちへのメッセージ

ここで古澤さんからモノづくりの匠たちへ、こんなメッセージをいただきました。

『日本のモノづくりの素晴らしさは、テレビなどでも紹介され認知されてきていますが、その技術を身に付けるまでにどれだけの長い年月がかかるのか、また伝承していく大変さという、大切な部分がどこかないがしろにされているように感じます。そこを国としてもっとサポートしていくべきだといつも思っています。ものづくりの職人技がもっと大事にされる環境が整うことを望んでやみません』

モノづくりに対して私たちの国は責任と危機感をもっと持つ必要がある、と語る古澤さん。
その顔は、それまでの穏やかな表情と一変して、厳しいものでした。

さて、今回で古澤さんのご紹介は最後となります。
作品の中から2点、ご紹介いたします。

星宿

空一面をぐるりと覆うのは、龍。
龍のすがたと重なり、浮かび上がるのは星座たちのシルエット。
空で、皆戯れているようです。

 

光のしずく

まるく咲いた花。花弁の中心には静かに燃える炎のような生命力を
表現しています。『花』という形そのものではなく、存在を画面に描き上げています。

 

 

さて、3回に渡って古澤さんの作品を取り上げてきましたが、
いかがでしたでしょうか?

古澤さんの作品に触れて、見えているもののカタチに囚われない
新しい目を開かれた思いがしました。
カタチでは捕えられないけれど、確かにある“存在そのもののエネルギー”、
「気の世界」を描き続ける。
それは、見る側の我々にも万物の存在意義を問いかけている気がします。

古澤さんは一年に一度のペースで個展を
銀座のOギャラリー[オーギャラリー]で開いています。
興味のある方はそちらまでお問い合わせください。

 

Oギャラリー[オーギャラリー]
〒104-0061 東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F
電話:03-3567-7772

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