蝉の声も聞こえ始め、子供たちも夏休みに入りました。本格的に夏に突入!
しかし、今年は例年より早く梅雨明けし、6月からすでに暑い日々が続いています。
6月の熱中症搬送者は4265人にものぼり、これは前年の2.3倍にものぼるそうです。 また、気付かない間に脱水症になり搬送されるケースも。今回は、夏の大敵!熱中症と脱水症のお話です。

 

 

熱中症・脱水症とは?

熱中症と脱水症について、まずはどのような症状なのかを知りましょう。

熱中症とは?

熱中症とは、高温の環境下での発汗により水分や塩分が失われてしまい、また湿度が高いと、汗が蒸発せず熱がこもったままの状態になった結果、体の中の熱が放出されなくなってしまう状態のことです。 気温が30度以上、湿度70〜80%風の弱い時は特に注意が必要。
熱中症を疑う症状として…
・唇のしびれ
・めまい、失神
・筋肉痛、筋肉の硬直
・大量の発汗
・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
・意識障害、痙攣、手足の運動障害
・高体温
などが挙げられます。

熱中症といえば、外で発症することが多いかと想像しますが、実際、緊急搬送された人のうち、自宅で発症するケースが最も多いようです。 風通しの悪い場所は熱がこもりやすく、熱中症が起こりやすくなります。浴室やトイレ、閉め切った寝室などは特に注意が必要です。



脱水症とは?

カラダにとって不可欠な体液が減り、水分量が正常値(成人では体重の約60%、小児では体重の約80%)以下に減少した状態を指します。カラダ中の水分が失われるだけでなく、電解質も同時に失われているので「脱塩水症」の方が近いともいわれています。
脱水症の主な症状として…
・口渇
・唇の乾燥
・尿量の減少
・頭痛、吐き気、嘔吐
などが挙げられます。

体の中の水分が不足すると、熱中症の他にも脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。

 

熱中症には脱水症が潜んでいる

熱中症の危険因子のひとつに「脱水症」が挙げられます。熱中症の背景には脱水症が潜んでいるのです。知らないうちに熱中症になっているのは、「かくれ脱水」に気が付いていないことが、大きな原因のひとつだと言われています。

かくれ脱水とは?

かくれ脱水とは、自分では気づかないうちにカラダの水分が減り、脱水症の一歩手前になっていることをいいます。放っておくと、上記にあげた脱水症になり、カラダの温度調節が難しくなるので、熱中症を引き起こしてしまうのです。人は、運動などでの大量の汗をかいたとき以外にも、知らず知らずのうちに汗をかいています。脱水の危険度ボーダーラインは、なんと体重の1%!60キロのひとなら、600gの汗をかくと、脱水症の症状が出始めるとされています。人は、一日で約2.5リットルの水分を失うといわれていますので、誰でもかくれ脱水になってしまう可能性があるのです。水分量の少ない子どもや高齢者は、特に注意が必要です。

 

かくれ脱水を防ぎ、熱中症にならない為には…

脱水症を防ぐには、水分の上手な補給の仕方が大切です。
のどの渇きがひどくなる前に飲むように心がけ、またがぶ飲みをせず、ゆっくりと一口ずつ飲みましょう。普段は水でいいですが、汗をかいたあとは市販のスポーツ飲料、大量に汗をかいた後や軽い脱水症状が疑われるときは、より塩分が多い「経口補水液」をとることを勧めます。

また、室温28度、湿度70%を超えたらエアコンを使いましょう。ただし、設定温度より室温が高くなっていたり、湿度によって失われる水分量は違うことが多いので、要注意。また、外出時は日傘や帽子を有効活用し、涼しい服装を心がけましょう。



毎年多くの方の命をうばう熱中症。2011年の熱中症による搬送者は約4万人。そのうち942人の方が亡くなっています。のどが渇いていなくても、水分補給を大切にし、熱中症を意識しながら夏を存分に楽しみましょう!

かくれ脱水に注意! 熱中症・脱水症特集